日本では住宅を建てる際に、鉄筋とコンクリートでできた『基礎』を造ります。基礎は建物を地面にしっかりと固定して支えるとても重要な部分です。
一般に使用されている基礎は、ベタ基礎と布基礎です。ベタ基礎は、鉄筋を床一面に配置する構造で、床に密着している鉄筋コンクリート全体で住宅を支えます。
布基礎は、壁、柱の下部分のみを鉄筋コンクリートで支える構造です(床には防湿シート、防湿コンクリートが敷かれていることが多い)。
ひび割れを放置すると、ひび割れの中に湿気、空気が侵入して内部コンクリートがアルカリ性から中性化してしまいます。
コンクリートが中性化すると鉄筋が錆びてしまいます。鉄筋が錆びると膨張し、周辺のコンクリートを押し出す『爆裂』が発生します。
『基礎』に発生した微細なひび割れが直ちに住宅の強度に影響するものではありませんが、長期的な影響を考慮し、コンクリートのひび割れを発見したら早めに補修することをおすすめします。
コンクリートのひび割れの補修工法は、ひび割れの幅や原因によって使い分ける必要があります。
Uカット工法(Uカットシール材充填工法)は、ひび割れた箇所を削り、そこに補修材を充填する工法です。シール法は、ひび割れの表面に補修材を刷り込む簡単な処理方法です。
いずれも表層、または壁内15mm程度までの補修ですが、低圧注入工法はひび割れの中に樹脂を加圧して充填しますので、壁面を貫通しているようなひび割れの補修に適した工法です(ただし、振動などの動きがないひび割れに適用)。
当店が施工する自動式低圧樹脂注入工法は、公共工事の品質確保や効率化を目的として国土交通省が定める「公共建築改修工事標準仕様書」(建築工事編)に記載されている信頼度の高いひび割れ補修工法です。
これまで自動式低圧樹脂注入器具『フロッグ』を使い、土石流を受け留めるための堰堤(えんてい)やトンネルのひび割れ補修なども行ってきました。
個人が管理する擁壁やコンクリート塀にも公共工事と同じ技術や補修材を使って、確実にひび割れを補修いたします。
コンクリートのひび割れを放置しておくと、ひび割れ付近に『白い染み』が発生してくることがあります。
これはエフロ(エフロレッセンス、efflorescence 、白華現象)というもので、ひび割れの中に雨水などが入り込んだことで、コンクリートの成分である水酸化カルシウムが水に溶かされコンクリート表面まで流れ出て、空気中の炭酸ガスと反応することで炭酸カルシウムという白い結晶ができる現象です。
エフロは放置していると、ますます増えます。表面の除去をしたとしても、根本的な補修をしない限りなくなりません。また、アルカリ性であったコンクリートは中性化していきます。
中性化したコンクリートのひび割れからは『 茶色の錆び汁 』が流れ出してくることがあります。これは、コンクリート内部の鉄筋が錆びて、流れ出たものです。
コンクリートは本来アルカリ性ですので、内部鉄筋の酸化(錆び)を防げるようになっていますが、ひび割れによって酸素と湿気が入り込んで中性化してしまうと、鉄筋は錆びてしまいます。
鉄筋が錆びると膨張して周辺のコンクリートを壊してしまい、表面は剥がれ落ちてしまいます(爆裂といいます)。
コンクリート建造物のひび割れを発見したら、できるだけ早めに補修することをおすすめします。
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ひび割れ補修器具『フロッグ』は
これまで約20年にわたって
橋・トンネル・駅・学校など
公共施設や公共インフラ等のひび割れ補修に
数多く使われています。
コンクリートのひび割れ補修には
ひび割れの中にゆっくりと樹脂を注入し
確実に補修する
自動式低圧樹脂注入工法 がおすすめです。
メーカー直属だから確かな技術
そして確実な施工で
安心をご提供いたします。
フロッグに樹脂を入れると内部の空気が圧縮され、圧力が発生します。その圧力によって、極微細なひび割れからトンネルのような厚みの大きいコンクリートに発生したひび割れにまで樹脂を押し入れることができます。フロッグは樹脂の注ぎ足しが容易なので、注入する樹脂の量も硬さも状況によって自在に対応できます。
材料費(1メートルあたり) |
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注入器具フロッグ |
1,400円 (1mあたり4個使用) |
エポキシ樹脂 |
1,600円 (1個で100g使用) |
仮止めシール材 |
1,000円 |
消耗品費 (養生等の副資材) |
500円 |
合計 |
4,500円 |
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施工費(1メートルあたり) |
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シール工費 |
1,200円 |
注入工費 |
2,300円 |
雑工費 |
800円 |
管理費 |
1,200円 |
合計 | 5,500円 |
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緊急止め開口装置 | 垂直壁面の場合は矢印方向が上になります。↑部分はプラスチックが薄くなっています。圧搾空気の圧力を抜く場合はキリ等で空けて下さい。注入口はネジ方式となっています。緩める事によって樹脂と圧力を抜くことができます。いずれの場合も樹脂が飛び出しますので必ずウエス等で保護をしてから抜き作業を行って下さい。 |
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ガイドライン | MAXの位置まで樹脂を入れると器具の中には20~25ccが入ります。圧力は0.2MPa(2kg/cmz)の加圧となります。通常の場合はMAXラインまで注入します。 |
導入室 | 圧力が掛けられた樹脂をひび割れのなかに押し入れます。 |
スクリーン | 天井面を注入する場合に圧搾空気で押された樹脂を送り出します。 |
注入口 | 逆止弁の構造を持っています。シリコーンゴムチューブによって一度入れた樹脂は圧力がかかっても戻って漏れるような事はありません。 硬さの違う樹脂を思うままに注ぎ足す事ができます。 注入工事の目的はひび割れの中に樹脂を確実に充填することにあります。ひび割れの内部に巣穴があったり予想よりも幅が広い場合にも粘度の違う樹脂を簡単に溺れなく注ぎ足す事ができます。 また、一度入れた樹脂を抜きたいときには締め付けているネジを緩めて排出することができます。 但し、圧力が掛っている場合には樹脂が噴出さないようにウエス等で完璧に保護をして取り外して下さい。 |
台座 | 台座の切り込みは入隅部にひび割れがある場合に機能します。切り込みラインに沿って素手で外側に折り曲げ水平方向及び垂直面に適応します。仮止めシール材との接着性向上の為に特殊なプライマー処理を行っています。 |
タンク | 微細なひび割れの中に樹脂を入れる原理はひび割れの中とタンクの中の気圧差を1~4kg/cm2にする事によって注入ができます。台風時の隙間からの雨漏れと同じ原理です。 |
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